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テニスコラム
2019/08/07
皆様こんにちは、湯原です。
8月に入り、夏本番となってきました。
今回はこの時期には気を付けないといけない「熱中症」についてお伝えしていこうと思います。
少し長くなってしまいますが、最後までお付き合いください。
■熱中症とは
熱中症は熱によって起こる様々な症状の総称のことをいい
症状に合わせて「熱失神」「熱疲労」「熱けいれん」「熱射病」の4つに分類されます。
それぞれについて、起きてしまった際の処置も含め簡単にまとめておきます。
①熱失神
症状:めまい、立ちくらみ、一時的な失神
原因:急な体温調整をした際に血圧が低下して起こる脳貧血の症状
処置:両足を心臓より高く上げ横になる、水分補給
②熱疲労
症状:全身倦怠感、嘔吐、頭痛
原因:水分不足による脱水症状
処置:ハイポトニック系のスポーツ飲料や経口補水液による水分補給
※市販されている代表的なハイポトニック飲料↓
③熱けいれん
症状:けいれん、足の攣り、筋肉痛
原因:塩分(電解質)不足による筋肉のけいれんや痛み
処置:ストレッチ、経口補水液による塩分・電解質の補給
※ストレッチは攣りが収まったら終わりではなく、1分位かけてゆっくり行うことを繰り返す
④熱射病(重度、命の危険もあり)
症状:意識が不明瞭、うまく喋れない、歩くことができない、突然倒れる
原因:体温調整が破綻し40度以上の高体温と様々な意識障害をきたした状態
処置:一刻も早い氷水などを用いた体温の冷却と病院への搬送
※救急隊が来るまで、氷水に浸したタオルで繰り返し何度も拭う
以上です。
どの熱中症になってしまっても運動をすぐにやめて、涼しい場所に移動して安静にしましょう。
■熱中症の予防
次に熱中症の予防についてお伝えしていきます。
熱中症にならないために重要なことは「水分補給」「栄養補給」「暑熱順化」の3つです。
①水分補給
熱中症予防として、運動中はもちろんのこと、運動前にも十分な水分補給をしておくことが重要です。
人それぞれの体格や汗のかきやすさなども違うので一概には言えませんが
目安として運動前は300~500ml、運動中は1時間に500ml~1000mlの水分をこまめに補給していきましょう。
②栄養補給
熱中症対策として重要な栄養はミネラルです。
その中でもナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄分の5つが重要です。
ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムはよく聞く電解質の1種で、不足すると足を攣ってしまったりします。
鉄分の不足は貧血の原因となり、運動中のめまいや立ちくらみをおこします。
ミネラルは魚介類や海藻類に多く含まれますので、食事の際に一品追加してみてはいかがでしょうか。
③暑熱順化
最後に「暑熱順化」は、簡単に言えば暑さに身体を慣れさせることです。
普段外で運動をされない方が、暑いなか外で運動すると体温調整が上手くいかずに熱中症になってしまう可能性が大幅に上がります。
普段から外で軽い運動をするなどして、外で汗をかく習慣をつけたり、冷房の効いた部屋を出てから運動を始めるまでの時間を長めにとるなど、
暑さに身体を慣れさせる習慣をつけていきましょう。
まだまだ暑い夏が続きますがしっかり予防して乗り切りましょう!
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