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テニスコラム
2024/12/12
〈テニス意識改革コラム『豊田ism』vol.11〉
これは私自身のテニス人生において、上達のキッカケとなった実践的な方法です。
ラリー練習はライブボールで行うため、より試合に近い練習になります。
ちなみに「ライブボール」とは、球出しのボールとは違って、ラケットをスイングして飛んでくるボールなので、より回転がかかっていたり、バウンド後のボールのスピードが変わったりします。
まるでボールが生きているみたいに飛んでくるため「ライブボール」と呼ばれています。
試合ではこのライブボールを打ち合ってポイントを取るため、ラリー練習でうまく打てる回数が増えてくると、試合でも同じように打てる回数は必然的に増えてきます。
テニスはミスが付き物のスポーツです。
ミスショットをしないように丁寧に打っても出てしまうものです。
しかしお互いにミスなく打ち合うことができれば、長いラリーとなります。
この長いラリーこそが上達には大事だと思います。
2、3球くらいで終わるラリーでは反復性がなく、いざ長いラリーになった時に体が慣れておらず急に無駄な力が入ってしまったり、足が動かなくなって簡単にミスをしてしまいがちになります。
また、「試合よりも練習がキツイ方が強くなる」とよくいわれます。
普段行っている練習がキツくて試合の方が楽だと、試合を少し簡単に感じたりします。
これはラリーでも一緒で、日頃から長いラリーを行っていれば、いざ試合で長いラリーになっても動揺せずにプレーができると思います。
そしてさらに私が思うのは、長いラリーをして初めて見えてくるものがある、ということです。
普段短く単発なラリーばかりしていると、それに気付くことができません。
その内容は人それぞれ違うと思いますが、私自身はそういったものを感じます。
では実際に私がどのような心構えでラリー練習に取り組んできたかお伝えしましょう。
自分はラリーを続けたいのに相手が簡単にミスをしてしまい、続かない!という場合。
これでは練習にならないかというとそんなことはなく、意識次第では練習になるんです。
まず相手がアウトのミスが多い場合は、それを全部返すつもりでラリーを行います。
少しアウトの場合は、自分がちょっと下がればライジングショット(ボールがバウンドした直後のタイミングで打つショット)の練習になります。
大きくアウトする場合は、ノーバウンドで打ち返すボレーの練習になります。
サイドアウトが多い場合は、普段よりも広い範囲を動いて打ち返すので、フットワークや動いて打つ際のバランスの練習になります。
相手のネットミスが多くて、打つことさえもできない場合は、その相手を試合の対戦相手だと思ってラリーをします。
このようにどんな状況でも自分はミスをせず相手のミスでラリーを終えることによって、ポイントを取られないようにする練習になり、自然と集中力も上がります。
上記の意識でラリーを行うようになってから、私自身のテニスは飛躍的に伸びました。
大事なのは、集中力!
意識次第でどんな練習も実のあるものに変わります。
ラリーで目指すのは、自分はミスをしないこと。
ただしミスをしないがために当てるだけのスイングで練習をすると、試合の時にラケットを振れなくなってしまうので、なるべく普段のスイングを心掛けながら、ミスを減らせるように意識してください。
また相手のミスショットを、まるでミスではなかったかのように普通に返せると良いですよね。
難しいかもしれませんが、ぜひ実践してみてください!
※『豊田ism』は、過去に当社公式LINEアカウント「ARDORスキル向上委員会」に投稿した内容を掲載しています。
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